歯列矯正やセラミック治療などを検討する際、まず気になるのが治療費でしょう。
これらの治療には健康保険が適用されないため、技術や装置によって料金がどうしても高額になってしまいます。
歯科の治療費を分割して返済する「デンタルローン」を利用すれば、高額な自由診療も最小の負担で受けることができます。
こちらでは、治療費の負担を減らして最適な治療を受けるためのデンタルローンについて分かりやすくご紹介します。

デンタルローンとは?
ローンと聞くと身構えてしまう方もいるかもしれませんが、デンタルローンは金利が安く、利用目的を「歯科治療費」に限定されたローン会社による立替払制度です。
デンタルローンを提供するローン会社は、歯科医院でかかる治療費を一度患者さんの代わりに立て替え、患者さんは治療費に手数料を加えた額を分割して支払う契約を結びます。
支払い回数は一般的に6〜84回までの回数の中で返済することができ、患者さんの都合で選ぶことができます。
年間の金利は会社によって様々ですが、クレジットカードの分割払いなどと比べて金利を格安に抑えることができるのがポイントです。
デンタルローンを利用する機会の多い歯科治療には、インプラントや歯列矯正、審美歯科治療などがあります。
このような患者様にオススメです
- 自費治療だから妥協したくない
- お金が貯まるまで放っとかないで治療したい
- 最良の治療を無理なく続けたい
- 毎月少しずつ無理なく払いたい
- 値段だけで医院や治療を選びたくない
デンタルローンを受ける際に知っておきたい4つのポイント
治療費の負担を大きく軽減することのできるデンタルローンですが、ローンを申し込む前に確認しておくべき重要なポイントがあります。
こちらでは、デンタルローンを組む際に覚えておきたい5つのポイントをご紹介していきます。
デンタルローンのメリット&デメリット
一般的に、デンタルローンにはいくつかのメリットとデメリットがあります。 申請を行う前に、しっかりと確認・検討したうえで申し込みましょう。
メリット | 高額な治療を諦めることなく受けられる | 返済回数が多いので支払いに余裕ができる | 借入額を自分で決められるので予定がたてやすい | 金利手数料が低く設定されていることが多い | 歯科医院の窓口で手続きできるので簡単 | 医療費控除を申請することで負担を最小に抑えられる |
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デメリット | 審査に通らなければ借入することができません | 長期的な分割になればなるほど、手数料が増える場合があります | 主婦の方や年金受給者の場合、連帯保証人が必要になる場合があります |
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デンタルローンとクレジットカード分割払いの違い
デンタルローンは歯科治療にかかる治療費をいちどローン会社に立て替えてもらい、患者さん自身で分割して返済していくことのできるシステムです。 しかし、分割払いならクレジットカードでも行うことができます。 ただし、クレジットカードで分割払いを行った場合、次の点で留意しておく必要があります。
- 金利の面で不利(デンタルローンの金利の相場は4~8%、クレジットカードは15%ほどとなります)
- 医療費控除を行った場合、クレジットカードで支払った金額は「その年に支払った分」のみが控除の対象となります。その結果、医療費控除によって節税できる総額が減少します。
月々の支払い料金の目安
デンタルローンを利用した場合、返済回数に応じて月々の返済額は変動します。 金利はローン会社によって様々ですが、返済額の目安を知っておくことで判断に役立ちます。 以下は金利5%のときの「均等分割返済の返済額早見表」です。
12回 | 36回 | 48回 | 60回 | |
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30万円の治療を受ける場合 | 26,200円(手数料12,000円) |
9,100円(手数料27,600円) |
6,900円(手数料31,200円) |
5,700円(手数料42,000円) |
50万円の治療を受ける場合 | 43,700円(手数料24,000円) |
15,200円(手数料47,200円) |
11,600円(手数料56,800円) |
9,500円(手数料70,000円) |
100万円の治療を受ける場合 | 87,500円(手数料50,000円) |
30,400円(手数料94,400円) |
23,300円(手数料118,400円) |
19,000円(手数料140,000円) |
実際に借りる際は、ローン会社のウェブサイトにて返済のシミュレーションを行うことができます。 事前に試算しておくと良いでしょう。
学生・バイト・パートの主婦の方は保証人が必要な場合がある
ローン会社によって異なりますが、デンタルローンの借入は原則として、20歳以上で安定収入のある方に限られる場合がほとんどです。 ただし、治療を受ける方が未成年あるいは学生の方の場合、親御様の名義で申請を行うことができます。 一方、現在職についていない方や、専業主婦の場合には連帯保証人が必要となります。 パートやバイトをしていて、継続して一定の収入がある方はデンタルローンの審査に通る可能性もありますが、連帯保証人が必要となるケースもあるため注意が必要です。
デンタルローン申し込みの5つの手順
デンタルローンの申し込みは、以下の5つの流れで簡単に行うことができます。
ホームページから申し込む
デンタルローンは、利用する銀行の専用ページからネットで申請します。 利用金額や返済回数などの項目を指示に従って埋めていき、申し込みを完了させます。
ご利用についての審査
申し込みが完了すれば、これまでの信用情報や借入金の有無・金額などをもとに審査が行われます。 審査にかかる時間はローン会社によって異なりますが、一般的には翌営業日には利用が可能となります。
審査結果の連絡
審査結果の連絡は申込みの際に入力した電話番号、またはメールアドレスに届きます。 また、その際の審査結果は、治療を受ける歯科医院にも通知されます。
治療の開始
審査が無事に通れば、患者様と歯科医院の間で治療日を調整し、歯科治療を受けることができます。
月々の支払い
審査後に行う口座振替の手続きが完了しましたら、指定した銀行口座から月々のお支払金額が引き落とされます。