失った歯を補う補綴治療3種類の紹介|五所川原市柏原町にある歯医者|小林歯科医院

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失った歯を補う補綴治療3種類の紹介



何らかの理由で失った歯は、補綴治療(ほてつちりょう)と呼ばれる方法で補う必要があります。補綴治療には、インプラント・ブリッジ・入れ歯の3種類があり、それぞれに異なる特徴やメリット・デメリットがあることから、自分に合った方法を選ばなければなりません。そこで今回は、失った歯を補う3種類の補綴治療について、五所川原市柏原町の小林歯科医院が詳しく解説をします。


▼インプラントの特徴とメリット・デメリット


インプラントは、歯の根の代わりとなる人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。チタン製のインプラント体が骨と結合することで、天然の歯と同じように機能します。


◎インプラントのメリット

自然な見た目と噛み心地:インプラントは天然の歯と非常に似ており、見た目や噛み心地が自然です。


顎の骨の健康を維持:インプラントは骨に直接固定されるため、骨の吸収を防ぎ、顎の骨を健康に保ちます。


長持ちする:適切なケアをすれば、インプラントは長期間使用することができます。一般的には10年以上、長ければ20年、30年と使い続けることも難しくありません。


残った歯を犠牲にしない:インプラント治療では、残った歯を大きく削ったり、噛んだ時の力を残存歯に負担してもらったりする必要がありません。


◎インプラントのデメリット

費用が高い:インプラント治療は他の補綴治療と比べて費用がやや高いです。


手術が必要:インプラントを埋め込むためには外科手術が必要であり、手術後の回復期間も考慮しなければなりません。


健康な骨が必要:顎の骨の量や質が十分でない場合、インプラント治療が適応できないことがあります。


▼ブリッジの特徴とメリット・デメリット


ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削って支台とし、その上に複数の人工歯が連結された装置を装着する治療法です。これにより、噛み合わせの機能を回復させることができます。


◎ブリッジのメリット

治療期間が比較的短い:ブリッジによる治療は、1ヵ月程度で完了します。


見た目が自然:ブリッジは固定式の装置で、クラスプや義歯床のようなパーツは付随しておらず、見た目が自然です。


費用が比較的低い:ブリッジには保険が適用されるため、治療にかかる費用を安く抑えられます。


◎ブリッジのデメリット

隣の歯を削る必要がある:健全な隣の歯を大きく削る必要があるため、残存歯の寿命は縮まります。


骨の吸収を防げない:ブリッジでは骨の吸収を防ぐことができず、時間が経つにつれて顎の骨が薄くなることがあります。


長期的な耐久性に欠ける:保険で作製したブリッジは、7~8年程度で寿命を迎えると考えられています。


▼入れ歯の特徴とメリット・デメリット


入れ歯は、失った歯の代わりに取り外し可能な人工の歯を装着する治療法です。部分入れ歯と総入れ歯の2種類があります。


◎入れ歯のメリット

費用が安い:入れ歯は保険が適用されるため費用が安く、経済的です。


適応範囲が広い:顎の骨の状態に関係なく、多くの患者様に適応できます。


取り外しが可能:入れ歯は取り外しが可能で、清掃が容易です。


◎入れ歯のデメリット

安定性に欠ける:噛む力が弱く、食べ物を噛む際に安定性に欠けることがあります。


異物感がある:入れ歯は装置が大きいことから異物感・違和感が大きく、慣れるまでに時間がかかる場合があります。


定期的な調整が必要:入れ歯は定期的な調整が必要であり、合わなくなった場合は新しい入れ歯を作製する必要があります。


▼どの補綴装置が優れている?


ここまではインプラント・ブリッジ・入れ歯の特徴やメリット・デメリットを解説してきました。それぞれに異なる特徴やメリットとデメリットがあることから、絶対的に優れている補綴装置は存在しないといえます。ただ、3つの補綴装置を比較した場合、審美性・機能性・耐久性・生体安全性に優れているのは、間違いなくインプラントといえます。なぜならインプラントには唯一、人工歯根が存在しているからです。


◎人工歯根があることの優位性について

失った歯を歯根から回復できるインプラントは、口腔内に独立した状態で設置できます。これは残った歯に大型の装置を被せるブリッジやクラスプを引っ掛ける入れ歯との根本的な違いです。インプラントの構造は天然歯とほぼ同じであり、見た目も噛み心地も本物の歯に近い状態まで回復できます。さらには、装置の寿命も長く、顎の骨も痩せにくいということから、補綴装置の審美性・機能性・耐久性・生体安全性を追求したい方には、インプラントが推奨されます。補綴治療を保険内で行いたい、外科手術を行いたくないという方には、従来法のブリッジ・入れ歯がおすすめです。


▼まとめ


今回は、失った歯を補う補綴治療について、五所川原市柏原町の小林歯科医院が解説しました。補綴治療の選択肢としては、インプラント・ブリッジ・入れ歯の3種類があり、それぞれに良い面と悪い面があることを正しく理解しておくことが大切です。失った歯の治療で、保険が適用されることや外科手術がないことを優先しないのであれば、基本的にはインプラントが推奨されます。当院ではすべての治療法に対応しておりますので、補綴治療に迷われている方は、いつでもお気軽にご相談ください。


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