マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いは?|五所川原市柏原町にある歯医者|小林歯科医院

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マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いは?



大人から矯正を始めたい人には、マウスピース矯正がおすすめです。透明な樹脂製のマウスピースを装着するだけで悪い歯並びを改善できるため、仕事などへの支障を最小限に抑えられます。ただし、マウスピース矯正も決して万能ではないため、必ずワイヤー矯正との違いを比較した上で慎重に検討する必要があります。今回は、マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いについて、五所川原市柏原町の小林歯科医院がわかりやすく解説します。


▼マウスピース矯正の特徴とメリット・デメリット


マウスピース矯正は、着脱式の装置を使用する点において、ワイヤー矯正とは根本的に異なる治療法です。患者様自身が自由に矯正装置を外せるため、ライフスタイルに合わせた歯並びの治療が可能となります。


◎マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正では、次に挙げるメリットが得られます。


【メリット1】審美性が高い


見た目がほとんど目立たないため、患者様の社会生活に影響が少ないです。


【メリット2】装置を取り外せる


マウスピース矯正の装置は患者様自身で取り外しが可能なので、食事や歯磨きが通常通り行えます。


【メリット3】安全性が高い


金属アレルギーの心配がないため、アレルギー体質の患者様にも安心です。


【メリット4】不快症状が少ない


装着感が比較的快適で、痛みや違和感が少ないです。


【メリット5】通院頻度が低い


マウスピース矯正では、2ヵ月に1回の通院で治療を進めていくことができます。


◎マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正には、次に挙げるデメリットがあります。


【デメリット1】装着時間は自己管理


マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が必要となります。

患者様自身で毎日装着するため、装着時間が不足すると効果が減少します。


【デメリット2】紛失や破損のリスクがある


紛失や破損のリスクがあり、その場合、再作成には追加費用がかかることがあります。


【デメリット3】適応範囲がやや狭い


非常に複雑な噛み合わせの問題や重度の不正咬合には適さない場合があります。


◎マウスピース矯正が適応できない症例とは?

スペースの不足が著しく、抜歯をして歯を大きく動かさなければならない症例は、マウスピース矯正が適応できないことが多いです。その他、重症度の高い出っ歯や受け口、乱ぐい歯、骨格的な異常に由来する噛み合わせの問題なども、マウスピース矯正では改善が難しいため、ワイヤー矯正や外科的矯正の検討が必要となります。


▼ワイヤー矯正の特徴とメリット・デメリット


ワイヤー矯正とは、歯の表面に取り付けたブラケットに矯正用ワイヤーを通し、歯並びを改善する治療法です。ブラケットを設置する位置や矯正用ワイヤーの屈曲などによって、歯にかかる力を強さや向きをコントロールします。これは最も標準的な矯正法で、幅広い症例に適応できます。


◎ワイヤー矯正のメリット

ワイヤー矯正では、次に挙げるメリットが得られます。


【メリット1】適応範囲が広い


幅広い歯並びや噛み合わせの問題に対応でき、細かな調整なども行いやすいです。


【メリット2】効率的に歯を動かせる


ワイヤー矯正では、比較的強い力をかけて歯を動かすため、効率良く歯並びを改善できます。また、歯を3次元的に動かす処置も得意な矯正法です。


【メリット3】装置の着脱が不要


固定式の装置を使うため、患者様が毎日着脱する必要がありません。装置の付け忘れや紛失によって、矯正治療に支障をきたすようなトラブルも起こり得ません。


◎ワイヤー矯正のデメリット

ワイヤー矯正には、次に挙げるデメリットがあります。


【デメリット1】装置が目立ちやすい


金属部分が目立つため、矯正中であることに気づかれやすいです。


【デメリット2】粘膜を傷つけやすい


器具を歯の表面や裏側につけるため、器具が粘膜を傷つけ、口内炎などを引き起こすことがあります。


【デメリット3】むし歯・歯周病になりやすい


歯磨きが難しくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。


【デメリット4】矯正に伴う痛みが強い


ワイヤー矯正では、比較的強い力で歯を動かすことから、治療に伴う痛みも強くなります。


【デメリット5】通院頻度が高い


ワイヤー矯正では、1ヵ月に1回の通院が必須となります。


▼自分に合った矯正法を選ぶことが大切


このように、マウスピース矯正とワイヤー矯正にはさまざまな点で違いが見られます。大人になってから矯正を始める場合は、社会生活に支障をきたさないことが優先されるため、装置が目立たず、食事や歯磨きも普段通りにできて、お口のトラブルも少ないマウスピース矯正がおすすめといえます。しかし、歯並びの重症度が高かったり、マウスピースの装着時間の管理が難しかったりする場合は、ワイヤー矯正も検討した方が良いです。


大人の矯正治療についてもっと詳しく知りたいという方は、いつでもお気軽に五所川原市柏原町の小林歯科医院までご相談ください。マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いについてはもちろん、大人の矯正治療にかかる費用や期間などもわかりやすくご説明します。


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