日本人に比較的多いガタガタの歯並びや八重歯。どちらも叢生(そうせい)という歯列不正に分類される歯並びで、矯正歯科治療の対象となります。最近では、そんなガタガタの歯並びや八重歯をワイヤー矯正ではなく、透明で目立ちにくいマウスピース矯正で治したいという患者様がとても多くなっています。そこで今回は、ガタガタの歯並びや八重歯をマウスピース矯正で改善できるかどうかやワイヤー矯正との違い、マウスピース矯正の特徴などを五所川原市柏原町の小林歯科医院がわかりやすく解説します。ガタガタの歯並びや八重歯をマウスピース矯正で治したいと考えている方は、参考にしてみてください。
目次
▼ガタガタ・八重歯の特徴や原因について
ガタガタの歯並びや八重歯では、きれいな歯列弓(歯並びを上から見たときのアーチ型)となっていないため、見た目があまり良くありません。上下の歯が正常な位置で噛み合ってもいないことから、そしゃく機能にも大きな支障をきたします。さらにガタガタの歯並びや八重歯は清掃性が悪く、虫歯や歯周病リスクが高くなる点に注意が必要です。
◎ガタガタ・八重歯の原因
ガタガタの歯並びや八重歯の原因としては、主にスペース不足が挙げられます。顎の骨が小さい、歯のサイズが大きい、歯の数が多いなどの理由から28本の永久歯をきれいに並べるためのスペースが不足して、いくつかの歯が歯列弓の外側あるいは内側へとはみ出してしまうのです。その中でも上の犬歯が歯列の外側に飛び出しているケースを八重歯と呼んでいます。
▼ガタガタ・八重歯はマウスピース矯正で改善可能です
結論からいうと、ガタガタの歯並びや八重歯は、マウスピース矯正で改善することが可能です。ただし、すべてのガタガタ・八重歯のケースにマウスピース矯正を適応できるわけではありませんので、その点はご注意ください。基本的には、軽度から中等度のガタガタの歯並びや八重歯を効果的に治すことが可能です。
▼マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いは?
軽度から中等度のガタガタの歯並びや八重歯はマウスピース矯正治療可能ですが、ワイヤー矯正で治す場合と何が違うのかも気になるところです。ここでは、マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いを簡単にご紹介します。
◎装着感と見た目の違い
マウスピース矯正は透明な素材で作られており、目立たないため、装着しても他人に気づかれにくいです。一方、ワイヤー矯正は金属製のブラケットとワイヤーを使用するため、どうしても目立ちやすくなります。また、装置による違和感や異物感もマウスピース矯正の方が圧倒的に少ないといえるでしょう。
◎取り外しの可否
マウスピース矯正は取り外しが可能で、食事や歯みがきの際に便利です。ワイヤー矯正は固定されており、装着中は取り外せません。
◎痛みの感じ方
マウスピース矯正は歯にかかる力が均一で、痛みが少ないとされています。ワイヤー矯正は調整のたびに強い痛みを感じることが多いです。
◎食事の制限
ワイヤー矯正では、硬い食べ物や粘着性のある食べ物が制限されます。マウスピース矯正は取り外せるため、基本的に食事の制限はありません。
◎メンテナンスの手間
ワイヤー矯正はブラケット周りに食べ物が詰まりやすく、お手入れが大変です。マウスピース矯正は取り外して洗えるため、清潔に保ちやすいです。
◎通院頻度
マウスピース矯正の代名詞ともいえるインビザラインは、2ヵ月に1回くらいの頻度でガタガタの歯並びや八重歯の矯正を進めていくことができます。一方、ワイヤー矯正はワイヤーを曲げたり、新たな装置をつけたり処置が高頻度に必要となるため、原則として1ヵ月に1回通院することになります。
▼こんな方にはマウスピース矯正がおすすめです
このように、ガタガタの歯並びや八重歯をマウスピース矯正で治す場合には、驚くほど多くのメリットが得られます。もちろん、ワイヤー矯正にも独自のメリットがあるため、すべての方にマウスピース矯正を推奨できるというわけではありません。そこで最後にどんな方がマウスピース矯正に向いているのかをご紹介します。
◎軽度から中等度のガタガタ・八重歯の症例
抜歯をする必要がなく、症状が軽度から中等度のガタガタ・八重歯の方には、マウスピース矯正がおすすめです。マウスピース矯正なら、多少のスペース不足が認められたとしても、歯の側面を削るIPRや歯列の側方拡大、奥歯の後方移動などで対応できます。ちなみに、マウスピース矯正はワイヤー矯正よりも奥歯を後ろに下げやすいという特徴があります。
◎周囲に気付かれず快適にガタガタ・八重歯を治したい
薄くて透明なマウスピースを使う矯正法であれば、周りの人にガタガタ・八重歯の治療中であることに気づかれにくいです。日常生活も比較的快適に送れることでしょう。
▼まとめ
今回は、ガタガタ・八重歯をマウスピース矯正で治すメリットについて、五所川原市柏原町の小林歯科医院が解説しました。ガタガタの歯並びや八重歯は、審美面のみならず、機能面や全身の健康面にまで悪影響を及ぼすため、矯正治療で改善するのが望ましいです。透明な樹脂製のマウスピースを使うマウスピース矯正なら、ガタガタ・八重歯を快適に治すことができるため、多くの方に推奨できます。