「歯並びは気になるけど、ワイヤー矯正はちょっと…」
透明なマウスピース矯正「インビザライン」の名前は聞いたことがあるけれど、自分の歯並びでも治療できるのか、適応範囲が気になっている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、450症例以上の治療実績を持つ青森県五所川原市の小林歯科医院が、インビザラインの適応範囲について徹底解説します。軽度から重度の歯並びの不整、インビザラインの得意な症例・難しい症例、適応できないケースまで、具体例を交えながら分かりやすく説明していきます。
インビザラインでの矯正治療を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
▼インビザラインとは?透明なマウスピース矯正で理想の歯並びへ

インビザラインとは、透明で取り外し可能なマウスピース型の矯正装置を使い、歯を少しずつ動かしていく治療法のことです。
ワイヤー矯正とは違い、金属のブラケットやワイヤーを使わないため、見た目がすごく自然なのが大きな特徴。
周りの人に気づかれずに歯並びを治したい!という方に適した治療法です。
項目 |
インビザライン |
ワイヤー矯正 |
見た目 |
透明で目立ちにくい |
金属のブラケットやワイヤーが目立つ |
取り外し |
可能(食事や歯磨きの時など) |
不可 |
痛み |
比較的少ない |
ワイヤーの締め付けによる痛みがある |
通院頻度 |
1〜2ヶ月に1回程度 |
3〜4週間に1回程度 |
お手入れ |
マウスピースを洗浄 |
ブラケット周りの清掃が必要 |
インビザラインはワイヤー矯正に比べ、見た目や快適さ、お手入れのしやすさなど、メリットが多い治療法です。
食事や歯磨きの時にマウスピースを取り外せるため、普段通りの生活を送れるのも嬉しいポイントですね。
しかし、「私の歯並びって、インビザラインで治せるのかな…?」って不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
次の章では、インビザラインで治療できる歯並びの症状について、詳しく解説していきます。
▼インビザラインで治療できる歯並び

インビザラインは、幅広い歯並びの症状に対応できるマウスピース型矯正装置です。
軽度から重度まで、様々な症例で効果を発揮します。ここでは、インビザラインで治療できる歯並びの症状を、軽度・中程度・重度の3つのレベルに分けて解説していきます。さらに、インビザラインが得意な症例と、難しい症例についてもご紹介しますね。
◎軽度の歯並びの不整(叢生、空隙歯列など)
軽度の歯並びの不整は、インビザラインの得意とするところです。代表的な症状と、インビザラインでの治療効果について見ていきましょう。
症状 |
説明 |
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叢生 (そうせい) |
歯がデコボコに生えている状態。軽度の叢生は比較的短期間で治療可能です。 |
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空隙歯列 (くうげきしれつ) |
歯と歯の間に隙間がある状態。すきっぱも空隙歯列の一種です。 |
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◎中程度の歯並びの不整(過蓋咬合、交叉咬合など)
中程度の歯並びの不整も、インビザラインで治療が可能です。ただし、症状によっては治療期間が長くなる場合があります。
症状 |
説明 |
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過蓋咬合 (かがいこうごう) |
上の前歯が下の前歯を大きく覆っている状態。いわゆる「出っ歯」の状態です。 |
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交叉咬合 (こうさこうごう) |
上下の歯の噛み合わせが反対になっている状態。部分的な交叉咬合もインビザラインで治療可能です。 |
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◎重度の歯並びの不整(反対咬合、開咬など)
重度の歯並びの不整の場合、従来はワイヤー矯正が選択されることが多かったですが、インビザラインの技術向上により、治療可能なケースが増えています。ただし、顎骨に大きな問題がある場合は、外科手術を併用する必要がある場合もあります。
症状 |
説明 |
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反対咬合 (はんたいこうごう) |
下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態。「受け口」とも呼ばれます。 |
![]() |
開咬(かいこう) |
奥歯は噛み合っているのに、前歯が噛み合わない状態。 |
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◎インビザラインが得意な症例
インビザラインは特に、以下のような症例を得意としています。
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これらの症例では、比較的短期間で美しい歯並びを実現できる可能性が高いです。
◎インビザラインでは難しい症例
インビザラインは多くの症例に対応できます。しかし、以下のような症例では治療が難しい場合があります。詳しくは歯科医師にご相談ください。
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ご自身の歯並びがインビザラインに適しているかどうかは、歯科医師による診断が必要です。お気軽にご相談ください。
▼インビザラインが適応できないケース

ここでは、インビザラインでの治療が難しいケースについて解説します。
ケース |
詳細 |
顎骨に大きな問題がある場合 |
顎の骨格自体に大きな問題がある場合、インビザラインだけでは理想的な歯並びを実現することが難しいケースがあります。そのため、外科手術を併用する場合があります。 |
重度の歯周病の場合 |
歯周病が進行していると、歯を動かす矯正治療自体が難しい場合があります。まずは歯周病治療を優先し、症状が落ち着いてから矯正治療を検討する必要があります。 |
特定の全身疾患をお持ちの方 |
糖尿病や骨粗鬆症など、特定の全身疾患をお持ちの方は、矯正治療に影響が出る可能性があります。事前に医師との相談が必要です。 |
妊娠中の方 |
妊娠中はホルモンバランスの変化などにより、歯や歯茎の状態が不安定になりやすいため、矯正治療は一般的に推奨されていません。出産後、体調が安定してから治療を開始する方が安全です。 |
協力的な治療が難しい場合(例:小さなお子さん) |
インビザラインは1日20時間以上の装着が必要です。小さなお子さんなど、ご自身でマウスピースの管理や装着が難しい場合は、治療の継続が困難になる可能性があります。 |
上記に当てはまる場合でも、必ずしもインビザラインでの治療が不可能というわけではありません。まずは歯科医師に相談し、精密検査を受けて適切な診断を受けましょう。
▼インビザラインの適応診断の流れ

インビザラインでの矯正治療は、いくつかのステップを経て進められます。ここでは、一般的なインビザラインの適応診断の流れを解説します。
◎歯科医院でのカウンセリングと検査
まずは、歯科医院でカウンセリングと検査を受けます。現在の歯並びの状態や、治療に対する希望、不安などを歯科医師に伝えましょう。しっかり話し合うことで、あなたに最適な治療計画を立てることができます。
検査項目 |
内容 |
口腔内写真撮影 |
歯並びの状態を写真で記録します。 |
レントゲン撮影 |
歯や顎の骨の状態を確認します。 |
歯型採取 |
マウスピース作成のための型を取ります。最近は光学スキャナーで歯型を採取する医院も増えています。青森県五所川原市の小林歯科医院でも、高額スキャナーでの歯型採取を行っており、患者さまの負担を軽減することができます。 |
これらの検査結果をもとに、インビザラインでの治療が可能かどうか、治療期間や費用などについて詳しく説明を受けられます。
◎治療計画の立案と説明
検査結果をもとに、歯科医師があなた専用の治療計画を立案します。
この段階では、光学スキャナーで撮影した3Dデータをもとに、治療後の歯並びのイメージをシミュレーションで見ることができるます。これにより具体的な治療後の歯並びの確認が可能です。治療期間や費用、マウスピースの交換頻度なども合わせて説明を受け、疑問や不安があれば解消しておきましょう。
◎マウスピースの装着開始
完成したマウスピースが届いたら、いよいよ装着開始です。
歯科医師からマウスピースの装着方法やお手入れ方法、注意事項などの説明を受けましょう。装着時間は1日20時間以上が推奨されており、食事や歯磨きの時以外は装着するようにしましょう。
定期的に歯科医院へ通院し、歯の動きやマウスピースの適合状態をチェックしてもらいながら治療を進めていきます。
分からないことや不安なことがあれば、気軽に歯科医師に相談してくださいね。
▼インビザライン治療に関するよくある質問
インビザライン治療について、よくある質問をまとめました。治療を検討する際の参考にしてください。
◎インビザラインでどのくらい歯並びが良くなりますか?
インビザラインでどの程度歯並びが良くなるかは、個々の歯並びの状態や治療計画によって異なります。
軽度の症例であれば、ほぼ理想的な歯並びを実現できるケースも多いです。中程度~重度の症例でも、大幅な改善が見込めます。 当院では、治療前に精密な検査を行い、3Dシミュレーションソフトを用いて治療後の歯並びを予測しますので、治療開始前にどの程度改善するかを確認できます。
治療期間はどのくらいかかりますか?
治療期間も、症例の程度によって大きく異なります。軽度の症例であれば6ヶ月程度、重度の症例では2年程度かかる場合もあります。平均的には1年〜1年半です。 当院の無料カウンセリングでは、お口の状態を診させていただき、具体的な治療期間の目安をお伝えします。
◎費用はどのくらいかかりますか?
インビザラインの費用は、症例の難易度や使用するマウスピースの数、追加オプションなどによって変動します。当院では、全体的な費用を分かりやすく提示しています。 おおよその費用相場は、軽度~中等度で50万円〜80万円、重度で80万円〜120万円程度です。分割払いも可能ですので、お気軽にご相談ください。
※小林歯科医院での費用はこちらをご覧ください。
◎痛みはありますか?
ワイヤー矯正と比べると、インビザラインの痛みは少ないと言われています。マウスピースを交換した直後などに、多少の締め付け感や違和感を感じる方もいますが、多くの場合、市販の鎮痛剤で十分に対応できます。 痛みが強い場合は、お気軽に当院にご相談ください。
◎食事やお手入れはどうすればいいですか?
インビザラインは、食事の際には取り外すことができます。そのため、食事制限はありません。お手入れは、マウスピースを流水で洗い、専用の洗浄剤を使用するだけです。簡単にお手入れできるので、清潔に保つことができます。
◎治療後の後戻りはありますか?
他の矯正治療と同様に、インビザライン治療後も後戻りの可能性はあります。後戻りを防ぐため、保定装置(リテーナー)を一定期間装着する必要があります。 当院では、治療後の保定についても丁寧にサポートいたしますので、ご安心ください。
▼【まとめ】自分に合った矯正方法を見つけよう
今回は、インビザラインの適応範囲について、軽度から重度の歯並びの症状、得意な症例・難しい症例、適応できないケースなどを詳しく解説しました。
インビザラインは、透明で目立ちにくいマウスピース矯正なので、周りの目を気にせずに治療を受けたい人や、矯正装置による口内炎などのトラブルを避けたい人にぴったり。軽度から重度の歯並びの不整に対応できるケースも多いから、まずは相談してみる価値ありです。
とはいえ、インビザラインがすべての人に合うとは限らないので、自分の歯並びの状態やライフスタイルに合った矯正方法を選ぶことが大切です。この記事で紹介した内容を参考に、自分にぴったりの矯正方法を見つけて、理想の歯並びを手に入れましょう!
「もっと詳しくインビザラインについて知りたい!」「自分の歯並びはインビザラインで治せるか相談したい!」という方は、ぜひ青森県五所川原市の小林歯科医院にご相談ください。経験豊富な歯科医師が、あなたのお悩みに寄り添い、最適な治療プランをご提案します。