五所川原市柏原町にある小林歯科医院です。
「チャームポイントとも言われるけど、やっぱり自分の八重歯が気になる…」
「矯正したいけど、ワイヤーが目立つのはちょっと…」
このように、八重歯の歯並びに悩みつつも、従来のワイヤー矯正の見た目に抵抗を感じて、治療に一歩踏み出せない方は少なくありません。
そんな方にこそ知っていただきたいのが、透明なマウスピースで行う「インビザライン」という矯正方法です。
この記事では、インビザラインで八重歯が本当に治るのか、費用や期間はどのくらいかかるのか、といった皆さんの疑問に一つひとつお答えしていきます。
治療で後悔しないためのポイントも詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
インビザラインで八重歯は治療可能です【条件あり】

結論からお伝えすると、インビザラインで八重歯を治療することは十分に可能です。
実際に多くの方が、目立たないマウスピース矯正でコンプレックスを解消し、自信に満ちた笑顔を手に入れています。
ただし、「どんな八重歯でも必ずインビザラインだけで治せる」というわけではありません。
治療の可否には、歯並びの状態が大きく関わってきます。
◎治療できる八重歯・難しい八重歯の目安は?
インビザラインは非常に優れた治療法ですが、万能ではありません。
一般的に、治療の向き・不向きには以下のような目安があります。
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インビザラインでの治療が可能なケース |
インビザライン単独では難しい可能性があるケース |
歯の状態 |
・八重歯の突出が軽度〜中程度 ・歯を動かすスペースが確保しやすい ・噛み合わせに大きな問題がない |
・八重歯の突出が非常に大きい ・歯のねじれが強い ・抜歯が必要なほどスペースが不足している |
骨格の状態 |
・骨格的なズレがほとんどない |
・受け口や出っ歯など、顎の骨格に大きな問題がある |
その他 |
・虫歯や歯周病がなく、口腔内が健康 |
・重度の歯周病にかかっている ・インプラントが入っている箇所がある |
もちろん、これはあくまで一般的な目安です。
ご自身の八重歯がどのケースに当てはまるかは、精密な検査と歯科医師による専門的な診断が不可欠になります。
どうやって治すの?インビザラインによる八重歯治療の3つのステップ
「マウスピースだけで、どうして八重歯が動くの?」と不思議に思う方も多いでしょう。
インビザラインによる八重歯治療は、大きく分けて3つのステップで進められます。
- ステップ1: 歯が正しく並ぶための「スペース」を確保します。
- ステップ2: マウスピースを定期的に交換し、計画通りに少しずつ歯を動かします。
- ステップ3: 歯並びが整った後、後戻りを防ぐための「保定」を行います。
特に重要になるのが、最初の「スペース確保」です。
ここからは、各ステップについてもう少し詳しく見ていきましょう。
◎ステップ1:歯が並ぶための「スペース」を確保する方法
八重歯は、歯が並ぶためのスペースが足りないことが主な原因で生じます。
そのため、インビザライン治療では、まず歯を動かすためのスペース作りから始めます。
スペース確保の方法 |
概要 |
メリット |
デメリット |
IPR(歯の研磨) |
歯の側面をエナメル質の範囲内でわずかに削る方法 |
・抜歯を避けられる ・歯への負担が少ない |
・確保できるスペースに限界がある ・知覚過敏のリスクがゼロではない |
歯列の拡大・後方移動 |
歯列全体を横に広げたり、奥歯を後ろに下げたりする方法 |
・非抜歯で治療できる可能性が高まる |
・症例によっては適応できない ・治療期間が長くなることがある |
抜歯 |
スペース不足が著しい場合に、主に小臼歯を抜く方法 |
・大きなスペースを確保でき、重度の八重歯にも対応可能 |
・健康な歯を抜く必要がある ・抜歯に伴う痛みや腫れのリスクがある |
どの方法が最適かは、患者様一人ひとりの歯並びや骨格の状態によって異なります。
歯科医師が精密検査の結果をもとに、最も効果的で負担の少ない方法を提案いたします。
◎ステップ2:マウスピース交換で少しずつ歯を動かす
スペースが確保できたら、いよいよマウスピースを使って歯を動かしていく段階に入ります。
治療開始前には、「iTero」という3D口腔内スキャナーで歯型をとり、そのデータをもとにコンピュータ上で治療計画(クリンチェック)を立てます。
- 計画的な歯の移動:治療ゴールまでの歯の動きを精密にシミュレーションし、その計画に沿って作製された複数のマウスピースを段階的に交換(約1〜2週間ごと)していきます。
- アタッチメントの活用:歯の表面に「アタッチメント」と呼ばれる小さな突起(歯と同じ色の樹脂製)を装着することがあります。これにより、マウスピースの力をより効果的に歯に伝え、複雑な動きもコントロール可能になります。
このプロセスを繰り返すことで、八重歯は少しずつ正しい位置へと導かれていくのです。
◎ステップ3:後戻りを防ぐ「保定期間」が重要
計画通りに歯並びが整ったら、治療は完了…ではありません。
矯正治療で動かした歯は、何もしないと元の位置に戻ろうとする「後戻り」を起こしやすい性質があります。
この後戻りを防ぎ、美しい歯並びを定着させるために、「リテーナー」と呼ばれる保定装置を装着する期間が必要です。
リテーナーの種類 |
特徴 |
マウスピースタイプ |
インビザラインと同様の透明なマウスピース型。取り外し可能。 |
ワイヤータイプ(固定式) |
歯の裏側に細いワイヤーを接着するタイプ。自分で取り外すことはできません。 |
プレートタイプ |
プラスチックのプレートとワイヤーでできた装置。主に取り外し式。 |
保定期間は、歯を動かした期間と同程度(約1年半〜3年)が目安とされます。
この期間をしっかりと過ごすことが、治療結果を一生ものにするための鍵となります。
【費用・期間・痛み】八重歯のインビザライン治療 Q&A

治療を検討する上で、やはり気になるのは費用や期間、そして痛みについてではないでしょうか。
ここでは、皆様からよくいただく質問にQ&A形式でお答えします。
インビザラインの費用は、治療範囲(部分的なのか全体的なのか)や症例の難易度によって変動します。
あくまで目安ですが、一般的な費用相場は以下の通りです。
治療範囲 |
費用相場(税込) |
治療内容 |
部分矯正 |
30万円~70万円 |
八重歯など、気になる前歯部分を中心に治療する場合 |
全体矯正 |
70万円~120万円 |
奥歯の噛み合わせを含め、歯列全体を治療する場合 |
上記の費用には、初回の検査・診断料、マウスピースの製作費、治療中の調整料などが含まれるのが一般的です。
しかし、クリニックによって料金体系は異なりますので、カウンセリングの際に治療完了までの総額をしっかりと確認しましょう。
◎Q2. 治療期間はどのくらいかかりますか?
治療期間も、費用と同様に歯並びの状態によって大きく変わってきます。
治療範囲 |
治療期間の目安 |
部分矯正 |
3ヶ月~1年程度 |
全体矯正 |
1年半~3年程度 |
この期間は、以下の要因によっても左右されることを知っておくことが大切です。
- 症例の複雑さ:歯を動かす距離が長いほど、期間も長くなります。
- 患者様の協力度:マウスピースの装着時間を守れているかどうかが、計画通りに進むかの鍵を握ります。
- 年齢:一般的に、新陳代謝が活発な若い年代の方が歯は動きやすい傾向にあります。
◎Q3. 治療は痛いですか?痛みのピークはいつ?
矯正治療である以上、残念ながら痛みが全くないわけではありません。
しかし、ワイヤー矯正が装置の調整後に数日間強い痛みが続くことがあるのに対し、インビザラインは比較的痛みが少ないと言われています。
- 痛みの種類:歯が動くことによる圧迫感や、締め付けられるような感覚が主です。
- 痛みのピーク:新しいマウスピースに交換した直後の2〜3日が痛みのピークとなることが多いです。
- 対処法:痛みが辛い場合は、市販の鎮痛剤(歯科医師に要相談)を服用したり、食事の際に硬いものを避けたりすることで対処できます。
ほとんどの場合、痛みは数日で自然に和らぎますので、過度な心配は不要です。
インビザライン治療の成功のための5つのコツ

高額な費用と長い時間をかける矯正治療だからこそ、「絶対に失敗したくない」と誰もが思うはずです。
インビザライン治療を成功に導くためには、いくつか重要なポイントがあります。
◎成功のコツ①:経験豊富なクリニックを選ぶ
インビザラインはどの歯科医師が行っても同じ結果になるわけではありません。
治療計画を立てる歯科医師の経験と技術力が、治療の成否を大きく左右するのです。
クリニック選びのチェックポイント |
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当院、小林歯科医院は、年間のインビザライン症例数が豊富な医院に与えられる「プラチナプロバイダー」に認定されています。
これは、多くの患者様の治療を手がけてきた実績の証です。
◎成功のコツ②:精密な検査と治療計画
正確な治療計画を立てるためには、口腔内の状態をミクロの単位で把握する必要があります。
精度の高い治療には、それを支える先進的な設備が欠かせません。
設備名 |
役割 |
3D口腔内スキャナー「iTero」 |
不快な粘土の型取りが不要。スキャンするだけで精密な歯型データが取得でき、治療後の歯並びをシミュレーションで確認できます。 |
歯科用CT |
3次元の立体画像で、歯や顎の骨の状態、神経の位置まで詳細に把握。安全で確実な治療計画の立案に役立ちます。 |
小林歯科医院では、これらの先進設備を完備しており、患者様一人ひとりに最適な治療計画をご提案しています。
◎成功のコツ③:装着時間(1日20時間以上)を徹底する
インビザラインは取り外しが可能であることが大きなメリットですが、これが成功を左右する最大の要因にもなります。
計画通りに歯を動かすためには、1日20時間以上のマウスピース装着が必須です。
- 食事と歯磨きの時以外は、基本的に装着し続ける必要があります。
- 「少しだけなら…」という気の緩みが、治療期間の延長や計画とのズレにつながります。
この自己管理が、治療成功への一番の近道だと言えるでしょう。
【まとめ】八重歯のコンプレックス、まずは専門医に相談してみませんか?
インビザラインは、目立たず快適に八重歯のコンプレックスを解消できる、非常に優れた治療法です。
しかし、その成功は信頼できる歯科医院選びと、患者様ご自身の協力があってこそ成り立ちます。
この記事を読んで、「自分の八重歯も治せるかもしれない」「もっと詳しく話を聞いてみたい」と感じた方は、ぜひ一度、専門医によるカウンセリングを受けてみることをお勧めします。
青森県五所川原市の小林歯科医院では、インビザライン治療の無料カウンセリングを実施しています。
プラチナプロバイダーとしての豊富な経験と、iTeroや歯科用CTといった先進設備を駆使し、あなたの八重歯に関するお悩みに最適な解決策をご提案します。
まずはお気軽にご相談ください。あなたの笑顔がより一層輝くためのお手伝いをさせていただきます。