こんにちは。
五所川原市柏原町にある小林歯科医院です。
「目立たないマウスピース矯正(インビザライン)に興味があるけど、私の歯並びはマウスピース矯正で治るかな」
「確実なワイヤー矯正(ブラケット矯正)は、見た目がどうしても気になる…」
マウスピース矯正を希望されていても、歯並びの状況によってはマウスピース矯正だけでは治療が困難な場合があります。
その場合、インビザラインとワイヤー矯正を組み合わせる『併用療法』をお勧めされる場合があります。
この記事では、インビザラインとワイヤー矯正の併用療法について、その具体的な方法から費用、期間、メリット・デメリットまで、解説します。
この記事を最後まで読めば、あなたにとって最適な治療法が明確になり、後悔のない矯正治療の第一歩を踏み出せるはずです。
目次
インビザラインとワイヤー矯正の「併用」とは?

インビザラインとワイヤー矯正の「併用」は、それぞれの矯正装置が持つ得意分野を、治療の段階に応じて使い分けることで、より効率的で質の高い治療結果を目指す方法です。
◎主な併用パターンは2つ
併用療法には、主に2つのパターンが存在します。
多くの場合は、最初にワイヤー矯正を行い、その後にインビザラインへ移行します。
- 【主流】ワイヤー矯正 → インビザライン
- 治療の初期段階で、目立ちにくい裏側矯正や部分的な表側ワイヤー矯正を使用します。
- 抜歯でできた大きなスペースを閉じたり、歯を大きく動かしたりといった、ダイナミックな歯の移動を効率的に行います。
- 歯並びの土台がある程度整った段階でインビザラインに切り替え、見た目を気にすることなく最終的な仕上げを行います。
- メリット: 目立つ装置を装着する期間を最短にできるため、審美的なストレスが少ない。
- 【リカバリー/微調整】インビザライン → ワイヤー矯正
- インビザライン治療を進める中で、計画通りに動きにくい歯が出てきた場合に行うことがあります。
- 治療の最終段階で、特定の歯だけをワイヤー矯正で精密に動かし、理想的な噛み合わせに仕上げる目的でも用いられます。
- これは当初の計画からの変更となるケースが多いです。
ガタガタの歯並びでも、インビザラインのメリットを享受しながら治療を進めることが可能になります。
インビザラインとワイヤー矯正を併用するメリット・デメリット
治療法を選択する上で、メリットだけでなくデメリットも正しく理解しておくことが、後悔しないための鍵となります。
◎併用療法の4つのメリット
- 治療期間を短縮できる可能性がある
それぞれの装置の得意な動きを組み合わせることで、無駄なく効率的に歯を動かせます。
- インビザラインの適応症例が広がる
インビザライン単独では難しいとされた重度の叢生(ガタガタ)や抜歯症例も、治療の選択肢に入ってきます。
- 審美的なストレスを軽減できる
最も目立つワイヤー矯正の期間を短く設定できるため、治療中の見た目の悩みが少なくなります。
- より精密で美しい仕上がりを目指せる
ワイヤーで歯の土台をしっかり整え、インビザラインで細部まで完璧に仕上げることで、理想的な歯並びと噛み合わせを実現しやすくなります。
◎知っておくべき5つのデメリット・注意点
- 費用が高くなる傾向がある
複数の装置を使用するため、総額費用が単独治療より高くなる可能性があります。
- 治療計画が複雑で歯科医師の技量が重要になる
併用療法を成功させるには、両方の矯正法に精通した医師の高度な知識と経験が不可欠です。
- 両方の装置の違和感に慣れる必要がある
ワイヤー装着時の口内炎や食事のしにくさと、インビザライン装着時の話しにくさなど、両方の違和感を経験します。
- 対応できる歯科医院が限られる
全ての歯科医院で併用療法が提供されているわけではないため、医院選びが重要になります。
- 患者自身の協力がより重要になる
インビザラインの装着時間を守ることや、ワイヤー期間中の丁寧な歯磨きなど、患者さん自身の自己管理が治療結果を大きく左右します。
インビザライン併用療法の適応症例

◎併用療法が効果的な歯並びの例
以下のような歯並びの方は、併用療法によって大きなメリットを得られる可能性が高いです。
- 重度の叢生(歯のガタガタがひどい)
歯が重なり合っているスペースを作るために、まずワイヤー矯正で歯を動かす方が効率的です[^4]。
- 抜歯が必要な症例
抜歯によってできた大きな隙間を閉じる動きは、ワイヤー矯正が非常に得意とするところです。
- 歯のねじれや傾きが大きい
インビザラインでは動きにくい、歯の回転や根っこからの大きな移動が必要な場合。
- 奥歯を大きく動かす必要がある
奥歯の移動は多くの固定源を必要とするため、ワイヤー矯正の方が確実性が高い場合があります。
◎逆にインビザライン単体で治療できるのはどんな症例?
もちろん、全てのケースで併用が必要なわけではありません。
以下のような比較的軽度な症例では、インビザライン単独でも十分に美しい歯並びを目指せます。
- 軽度~中程度の歯並びの乱れ
- すきっ歯(空隙歯列)
- 治療後の後戻り
- 前歯だけの部分的な矯正
ご自身の歯並びがどちらに当てはまるか、まずは専門の歯科医師に診断してもらうことが重要です。
後悔しないために!併用療法の歯科医院選び3つのポイント

併用療法は非常に効果的な治療法ですが、その成否は歯科医師の技術力と経験に大きく左右されます。
後悔しないために、以下の3つのポイントを必ずチェックして歯科医院を選びましょう。
①インビザラインとワイヤー矯正両方の実績が豊富か
併用療法は、両方の矯正装置の特性を深く理解し、適切なタイミングで切り替える高度な診断能力が求められます。
以下の点を参考に、医師の実績を確認しましょう。
- 日本矯正歯科学会の「認定医」以上の資格を持っているか
- インビザラインの年間症例数に基づくステータス(ダイヤモンド・プロバイダーなど)
- クリニックのウェブサイトで併用療法の症例を公開しているか
②精密検査の設備(歯科用CTなど)が整っているか
正確な治療計画は、正確な検査データから生まれます。
骨格や歯根の状態まで詳細に把握できる「歯科用CT」や、快適で精密な型取りが可能な「口腔内スキャナー(iTero)」などの最新設備が導入されているかは、質の高い治療を受けるための重要な指標です。
③カウンセリングが丁寧で質問しやすいか
あなたの不安や希望に真摯に耳を傾け、メリットだけでなく、デメリットやリスク、費用についても隠さず説明してくれる医師を選びましょう。
治療期間は長いため、信頼関係を築き、何でも相談できる雰囲気かどうかも非常に大切です。
◎専門性の高い併用療法なら小林歯科医院へご相談ください
青森県五所川原市にある小林歯科医院は、矯正歯科はもちろん、口腔外科やインプラント治療など、各分野の専門医が在籍し、連携して治療にあたることが可能です。
そのため、インビザラインとワイヤー矯正の併用療法のような、高度な知識と技術を要する治療を得意としています。
歯並びに関するお悩みは、ぜひ一度、小林歯科医院の無料カウンセリングでご相談ください。
【まとめ】自分に最適な矯正方法を見つけ、自信の持てる笑顔へ
インビザラインとワイヤー矯正の併用療法は、「目立たずに治したい、でも確実性も妥協したくない」という多くの方の願いを叶える、非常に有効な選択肢です。
- 併用療法は、ワイヤーとマウスピースの長所を組み合わせたオーダーメイド治療。
- 治療期間の短縮や適応症例の拡大など、多くのメリットがある。
- 一方で、費用や歯科医師の技量など、事前に知っておくべき注意点も存在する。
- 成功の鍵は、信頼できる歯科医院を見つけること。
歯並びのコンプレックスが解消されれば、心から笑えるようになり、あなたの人生はもっと輝きを増すはずです。
まずは勇気を出して、専門医によるカウンセリングを受け、あなたに最適な治療法を見つけることから始めてみませんか。